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「日中笹川医学研究者制度」について
 2007年8月26日に日本財団と中華人民共和国衛生部との間で協定書が締結され、「日中笹川医学奨学金制度」が発足しました。
 本奨学金制度は、日本財団助成事業として両国の医学分野における友好と協力の促進を目的に、1986年8月より20年にわたり実施した「日中笹川医学研究者制度」の成果を基盤とし、その継続事業として実施する制度です。
 本制度はこれら20年間培った喜ばしい成果を引き継ぎ、たくましく発展する中国の経済・医療の状況を考慮し、従来の医学分野における友好と協力の促進だけでなく、中国の医学・医療等の分野において21世紀を担う指導者となりうる人材の育成を目指しています。
 本制度は、2008年9月から実施し、日中医学協会、笹川記念保健協力財団、中国衛生部国際交流センターがその運営を担います。


【日中笹川医学奨学金制度概要】
1.目   的: 中国の医学・医療・その他関連領域における指導者となりうる人材を日本において育成し、もって、両国国民の医学・医療分野の交流の促進及び健康と福祉の向上並びに相互理解を深める
2.実施期間: 2008年9月~2013年8月
3.招請者数: 30名/年間
4.招請期間: 1年間(9月~翌年8月)
5.研究場所: 日本の大学・病院・研究所等
6.応募要件: 応募者は次の各号に掲げる要件を全て備えている者であること
中華人民共和国の国籍を有し、来日時満35歳以下の者
中国の大学、研究機関・医療機関に在勤かつ医療・研究活動に従事し、そのための資格を有していること
日本において研究を行うことを強く希望していること
心身ともに健康で、支障なく研究活動を行えること
大学或いは専門学校卒業者で、研究を遂行するための専門的能力及び外国語能力を備えていること
中国の所属機関から出国の同意、推薦が得られること
研究目的が明確であり、中国の医学・医療の向上に貢献したいと願い、かつ将来中国の医学・医療における指導者となるための素質を有していると認められること
応募時に指導責任者から受入の内諾を得ていること
研究終了後は、日中両国の医学交流に積極的に貢献すると見込まれる者であること
7.選考方法: 書類選考及び面接試験
8.助成内容: 入出国移動旅費(日本国内)、生活費、宿舎費(現物貸与-日中医学協会が手配)、家具類の貸与、通学交通費、学会出席費、国民健康保険料、海外旅行傷害保険料、外国医師等臨床修練許可申請料・医師賠償責任保険加入費用、研究費
9.主な行事: 合格者は全ての行事に出席すること
①訪日前 日本語研修(約3ヶ月間、中国国内で実施)、訪日前オリエンテーション
②訪日後 歓迎式典、オリエンテーション、研究者セミナー、研究報告会(一年の研究成果を発表)、研究修了式
10.募集時期: 毎年秋に、日中医学協会ホームページ(http://www.jpcnma.or.jp)及び笹川医学奨学金進修生同学会(笹川医学研究者同窓会)ホームページ(http://www.sskwtxh.net)に掲載

沿 革
 
1985年 財団法人日中医学協会を設立


▲1986年初回調印式(向かって右側より陳敏章副部長、笹川良一会長、石館守三理事長)



▲研究者来日時の歓迎式典
-本協会会長の森亘からの挨拶



2007年制度20周年記念式典(中国・北京 人民大会堂)
1986年 中国衛生部(陳敏章副部長)・日中医学協会(石館守三理事長)・笹川記念保健協力財団(笹川良一会長)の3者間で「笹川医学奨学金制度」協定書に調印-10年間に1,000名の中国医療関係者を招請する「笹川医学奨学金制度」発足
1987年 笹川医学奨学金制度開始-第1期生来日
1991年 1991年 笹川医学奨学金協定書調印5周年記念行事を開催
帰国した研究者による同窓会「笹川医学奨学金進修生同学会」が結成され、相互支援・情報提供・貧困地区におけるボランティア診療などの活動を行う
1992年 特別研究者招請事業開始-第1期生来日
1996年 「笹川医学奨学金制度」(第二次制度)協定書に調印-1998年から10年間に1,000名の中国医学研究者を招請
1997年 笹川医学奨学金制度10周年記念行事を人民大会堂(北京)で開催
1998年 第20期生帰国、受け入れ者数1,000名を達成
「笹川医学奨学金制度」から「日中笹川医学研究者制度」へ名称変更
日中笹川医学研究者制度開始-第21期生来日
2007年 日中笹川医学研究者制度20周年記念行事を人民大会堂(北京)で開催
日本財団・中国衛生部の二者間で「日中笹川医学奨学金制度」(第三次制度)協定書に調印-2008年9月から5年間に150名の中国医学研究者を招請、本事業の運営は中国衛生部国際交流与合作中心・日中医学協会・笹川記念保健協力財団の3者が担当
2008年 日中笹川医学奨学金制度開始-第31期生来日
   

「日中笹川医学研究者制度」
 「日中笹川医学研究者制度」は、1987年10月に第1期生を招請して以来、2008年3月までにのべ2,000名の研究者を日本に招請しています。
 研究者の受入れ機関は、北海道から沖縄までの全国の大学、病院、研究所等200余か所、指導責任者も1,400余名にのぼります。帰国した研究者の中から中国科学院院士-魏于全、段樹民、中国医科大学学長-趙群のような人材が輩出し、その他の多くも中国の医学・医療を支える中核となり、全国の各地・各層で活躍しています。中国政府からは中国の医学・医療の発展に寄与している奨学金制度であると高く評価されています。日本側でも中国研究者を受入れたことをきっかけに、多くの大学・研究機関において共同研究等の学術交流が進められており、日中両国の医学学術交流を促進する面でも貢献しています。

研究者統計データ

■研究者受入者数上位10機関
  (第1期~第30期研究者)
順位
機 関 名
受入者数
1
 東京大学
113名
2
 京都大学
83名
3
 大阪大学
74名
4
 東北大学
60名
5
 東京女子医科大学
43名
6
 九州大学
41名
7
 東京医科歯科大学
40名
8
 昭和大学
35名
9
 国立がんセンター
34名
10
 慶應義塾大学
33名
■研究者来日時所属機関上位10機関
  (第1期~第30期研究者)
順位
機 関 名
派遣者数
1
 中国医科大学
106名
2
 吉林大学
78名
3
 延辺大学
61名
4
 中国人民解放軍第四軍医大学
53名
5
 四川大学
36名
6
 上海第二医科大学
32名
7
 哈爾浜医科大学
31名
8
 山東大学
27名
9
 西安交通大学
26名
10
 北京大学
25名

研究者論文リリース

宋効鳳
(第24期)
【前期高齢者の認知症の予防に対する意識とその予防行動】
2008年6月14日「第9回日本赤十字看護学会学術集会」にて発表
崔念暉
(第26期)
【口腔扁平上皮癌における術前病理組織切片からの破骨細胞関連サイトカインの発現による顎骨浸潤能の評価】
2008年1月24日「第26回日本口腔腫瘍学会総会」にて発表
趙琳
(第26期)
【ヒト子宮内膜細胞株に対するGHRHに対するアンタゴニストの細胞増殖抑制効果の作用メカニズム】
74名2006年8月『Zygote』Vol.14掲載2007年4月16日「日本産婦人科学会」にて発表
劉順愛
(第24期)
【HBV及びCD3を標的とした新規二重特異性組替え抗体の作製】
2006年12月6日「2006日本分子生物学フォーラム」にて発表
石瑞如
(第27期)
【DHPLC法を用いた結核菌gyrA遺伝子突然変異解析】
『Journal of Clinical Microbiology』 2006年12月Vol.44掲載
郭亜紅
(第25期)
【生薬の遺伝子多型に基づく鑑別方法の研究】
2006年9月29日「日本生薬学会第53回年会」発表
金紅
(第26期)
【生殖細胞特異的抗原TEX101の生化学的特徴の解析】
2006年8月『Zygote』Vol.14掲載
丁群芳
(第25期)
【性差と加齢を標的に含めた高齢者心血管病治療戦略の構築】
2006年5月「2006 Annual Scientific Meeting of the American Geriatrics Society」(Chicago, the U.S.A.)にて発表

【注】以上の情報は研究者報告書の一部によるものである。

同学会組織
●笹川同窓会
帰国笹川生が同窓会を設立し、中国の貧困地区でのボランティア活動、機関誌の発行、学術交流会議の開催を含む様々な活動を行っています。
正式名称:
笹川医学奨学金進修生同学会
設立年月: 1991年8月
理 事 長: 趙群(中国医科大学学長)
事 務 所: 中国・北京市西直門北大街聯慧路 101西晴公寓C座0248室
http://www.sskwtxh.net
Tel: 86-10-8221-1350
Fax: 86-10-8221-1352
 

※2008年度同学会学術交流会議は今年11月に開かれる予定。


▲2007年度帰国笹川生学術交流会議

▲帰国笹川生が貧困地区でのボランティア 活動(義診)一角

▲同窓会機関誌【笹川生通信】


●在日笹川連絡会
正式名称:
日中笹川医学研究者制度在日経験者連絡会
設立年月: 2006年4月
会    長: 袁世華(杏林中医薬情報研究所) ―― 会長挨拶
主な活動: *連絡会パンフレットの作成
*「日本での生活に関するQ&A」の作成
*笹川医学奨学金経験者在日連絡会第一回研究セミナー開催----12月13日
*会員ネットワークの改善工事
*四川省大地震災害義援金の募集