笹川同学会華北・華中・華南・安徽・山東・江西地区学術交流会が開催されました
2025/11/05

10月18日(土)、笹川医学奨学金進修生同学会(笹川同学会)華北・華中・華南・安徽・山東・江西地区による支部学術交流会が、湖北省武漢市で開催され、笹川生OB約 80名が参加しました。
日本からは、基調講演者として山下俊一福島県立医科大学理事長特別補佐/副学長、在中国日本国大使館の桝井千裕一等書記官、日本財団の佐藤英夫常務理事、福田英夫部長ほか2名が現地で参加し、協会事務局もオンラインで参加し交流を深めました。
学術交流会では、笹川同学会の趙群理事長の開会挨拶に続き、当協会の岡田光子事務局長と、華中地区代表として武漢大学人民医院の劉修恒教授(第9期生)が挨拶を行いました。続いて、在中国日本国大使館桝井千裕一等書記官が祝辞を述べられ、日本財団の佐藤英夫常務理事が尾形武寿会長の祝辞を代読されました。
その後、笹川同学会の許順副理事長の司会進行のもと、「がんの総合診療・核医学」をテーマに、基調講演および笹川生4名による研究報告が行われました。
◆基調講演◆
山下俊一 福島県立医科大学理事長特別補佐/副学長
「福島復興と核医学治療への新しい挑戦」
東日本大震災発生直後に福島県に入り、県民の健康を維持するために行ってきた一連の研究活動や、福島県立医科大学先端臨床研究センターの取り組み、さらに「F-REI(福島放射線イノベーション拠点)」の立ち上げ計画についても紹介されました。
◆笹川生講演◆
胡龍飛 広州麓鵬製薬有限公司行政副総裁(第19期生)
「血液腫瘍治療における世界初の第4世代共有結合-非共有結合型BTK阻害薬の臨床開発と商品化」
最新のBTK阻害薬の臨床開発の詳細と、商品化後の展望について紹介されました。
賈立中 安徽省蕪湖市第一人民医院影像科教授(第29期生)
「肺小結節の画像スクリーニングと低悪性度結節の低侵襲周術期看護」
画像診断専門家の視点から、肺小結節の特性を見極めるための画像診断と、低侵襲手術における周術期の看護について紹介されました。
孟召偉 天津医科大学総医院核医学教授(第30期生)
「低・中リスク甲状腺癌に対する核医学治療」
最新の世界各国における核医学治療の進展について紹介されました。
胡秀英 四川大学華西医院教授(第18期生)
「がん治療における身体と心のケア:症状コントロールから人生の意味の再構築まで」
患者を全人的に捉え、学歴や文化的背景など個々の違いを考慮したうえで、手術を行うだけでなく全方位的なケアの重要性について紹介されました。
学術交流会終了後には情報交換会が催され、参加者間の交流と親睦をさらに深める有意義な機会となりました。
次の同学会支部交流会は、11月15日に福建省武夷山市で華東地区支部交流会の開催を予定しています。







