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日中医学協会ブログ

笹川同学会新規事業《日中ハイエンド医学フォーラム-がん診断治療-》が瀋陽で開催されました

2018/09/25

笹川同学会新規事業《日中ハイエンド医学フォーラム-がん診断治療-》が瀋陽で開催されました

笹川医学奨学金を受け日本に留学経験を持つ中国人医師らでつくる「笹川医学奨学金同学会」が、8月25日に遼寧省瀋陽市にある瀋陽北約客維景国際飯店に於いて、遼寧省医学会第17回胸部外科学学術会議と合同で、「第2回日中ハイエンド医学フォーラム-がんの診断治療-」を開催し、遼寧省各地域の病院から約200名の医師が参加しました。

本フォーラムは、当協会と笹川同学会の共同事業で、同学会会員がコーディネーターになり、日中両国の専門家の講演と意見交換を通じて医療課題解決策を提言として纏め、笹川同学会モデルとして中国国家衛生健康委員会(日本の厚生労働省に相当)に報告することを目的としています。

 

講演1:「日本におけるがん対策の動向」
堀田知光 国立がん研究センター名誉総長・がん研究振興財団理事長

以下の6項目について紹介されました。
1)日本ではがんが死因の第1位となった3年後の1984年から「対がん10か年総合戦略」が開始され、3次にわたって取り組まれた。
2)2007年に施行された「がん対策基本法」とこれに基づく「がん対策推進基本計画」により、がん対策は急速に進んだ。
3)がん拠点病院の整備、標準治療の普及、相談支援体制の構築、医療従事者の育成などにより、がん医療の均てん化は大きな成果を上げてきた。
4)がんの死亡率のさらなる減少に向けて禁煙対策と検診受診率の向上は引き続き課題である。
5)国はがんゲノム情報に基づく個別化医療の推進を加速しつつある。
6)医療の高度化に伴うコスト増と国民皆保険制度の持続可能性をどう調和させるかが課題である。

 

講演2:「中国におけるがん予防・治療施策」
喬友林 中国がん基金会副秘書長・アジア太平洋がん予防機構(APOCP)秘書長

WHO等世界標準との比較において、中国のがん対策が進められていることに自信を示しつつ、遅れた分野についても率直に語りました。中国悪性腫瘍の罹患率と死亡順位は、1位肺癌、2位胃癌、3位食道癌と肝癌、4位胆嚢癌と食道癌、5位肝癌と大腸癌の現状を踏まえて、特に予防対策として室内外の禁煙対策、ワクチン接種普及、早期診断法の開発等を強調しました。

 

講演3:「中国におけるがん予防・治療の進展」
徐惠綿 中華医学会腫瘤分会主任委員

がん腫ごと地域ごとに高頻度発生地の重点予防対策をとっていること、この対策によって2003年から2015年において、癌生存率は全体で9.6%上昇し、5年生存率は30.9%から40.5%に改善したことを示し、2017年から2025年までのがん対策は、2020年までに5年生存率を全体で5%高め、癌高発地域の早期診断率を48%から55%に、2025年までに5年生存率を10%高め、高発地域早期診断率を60%に高める目標を示しました。課題として、先行研究不足、新規薬物開発不足、がん薬物療法の標準化、癌専門医制度の強化、医療資源不均等の改善等を挙げました。