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日中医学協会ブログ

笹川同学会東北支部学術交流会が開催されました

2025/07/10

笹川同学会東北支部学術交流会が開催されました

 6月14日(土)、笹川医学奨学金進修生同学会(笹川同学会)の東北支部学術交流会が遼寧省大連市の大連日航ホテルで開催され、遼寧省、吉林省、黒龍江省の笹川生OB等43名が参加しました。日本からも日中医学協会の事務局がオンラインで参加して、親睦を深めました。
 学術交流会は、許順副理事長の司会のもと、「中医学に基づく養生と健康管理」をテーマに、4名の笹川同学会会員が講演されました。
 中国では、中医学に基づく養生と健康管理は、単なる病気予防にとどまらず、心身のバランスを整え、自然と調和しながら生きるための総合的なライフスタイルとして、関心の高いテーマです。

■講演者

趙樹華 吉林大学中日聯誼医院教授(第4期笹川生)
「中医養生学」
 中医養生学とは、中医学の理論に基づいて、心身のバランスを整え、健康を維持・増進し、病気を予防するための総合的な実践を伴う学問で、中日聯誼医院における具体的な実践を紹介された。さらに、代表的な中医薬材を紹介し、その応用についても述べられた。

 

李顕筑 黒竜江省中西医結合研究所教授(第8期笹川生)    
「中医学的体質論と未病の治療」
 中国の三大古典―『山海経』・『周易』・『黄帝内経』と中医学の形成と発展から紐解き、伝統理論を基礎に臨床研究を取り入れた現代中医学治療-慢性疾患及び未病の治療について発表された。また、中医薬の産業化についても触れ、海南省の「海花島」に関連する中医薬・健康養生をテーマとする施設について紹介された。

 

王 寧 遼寧中医薬大学附属第二医院教授(第31期笹川生)     
「中医学の特色ある治療法を用いたがん疾患への応用」
 中医学の弁証諭治にもとづく投薬、針灸を組み合わせたがんの総合治療について発表された。とくに督脈(とくみゃく)という経絡に沿って施灸する治療法「督脈灸」について紹介された。「督脈灸」はがん治療の補助療法としても注目されている。

 

金京春 延辺大学附属医院教授(第40期笹川生)     
「リウマチ・免疫疾患の中西医結合治療」
 リウマチや免疫疾患の治療において、「症状を抑える西洋医学」と「体質を整える中医学」を組み合わせることでより包括的かつ持続的な効果を得られる治療法として、延辺大学附属医院における中西医結合治療の取組について事例を挙げて紹介された。