笹川同学会西南支部学術交流会が開催されました
2025/07/30
7月5日(土)、笹川医学奨学金進修生同学会(笹川同学会)の西南支部学術交流会が重慶市の合川華地王朝大酒店で開催され、重慶市、四川省、雲南省、貴州省の笹川生OBなど50名が参加しました。日本からも日中医学協会の事務局がオンラインで参加して、親睦を深めました。
学術交流会は、熊宇常務理事の司会のもと、「スマート医療とアクティブヘルス」をテーマに、4名の笹川同学会会員が講演されました。
■講演者
李松 昆明医科大学教授(第8期生)
「医学における人工知能(AI)の応用と発展」
主に「AIの発展」、「医療におけるAIの応用」、「口腔医療におけるAIの応用」、「医療におけるAIの課題と今後の展望」の4つのテーマについて、詳しく説明がなされました。
近年、中国の三級病院ではAIの導入率が急速に伸びており、また、著名な大学である上海交通大学や広東医科大学では、AI医学院が設立されています。将来的には、AIが人間の医師に代わって医療業務を担う時代が到来すると予測されています。
胡秀英 四川大学華西病院教授(第18期生)
「優雅に時間とともに踊る——老化を遅らせる生活習慣の知恵」
良い生活習慣は健康寿命を延ばすことにつながります。具体的には、「7時間の十分な睡眠」「喫煙や過度な飲酒を控えること」「清潔な生活環境の維持」「定期的な健康診断の受診」「適度な運動の習慣化」「前向きで楽観的な心構え」などが紹介されました。
傅 栄 四川省人民病院教授(第28期生)
「眼の形成外科」
中国における眼形成外科は、医療技術の進歩と美容医療の需要拡大に伴い、近年急速に発展している。
四川省人民病院で実施している二重まぶた形成術、眼瞼下垂修正、眼袋除去、内眦開大など美容外科手術の症例をいくつか紹介されました。
熊 宇 陸軍軍医大学西南病院准教授(第34期生)
「口腔臨床におけるデジタル医療技術の応用」
口腔医学の発展に特に重要な材料と加工成型技術について、最新の口腔修復事例を挙げて、詳しく紹介されました。特に、デジタル技術の応用が進められ、CAD/CAM技術による補綴物の設計・製作、口腔内スキャナーによる印象採得のデジタル化、 3Dプリンティング技術の活用等が挙げられました。