ハルビン市第一医院で二級病院医師に対する腹腔鏡技能研修を実施しました
2026/05/26

日中笹川医学奨学金制度研究者OB会(笹川同学会)は、中国政府の医療政策に基づき、二級病院(県級病院)の医師・看護師のスキルアップを目的とした各種研修事業を、2013年より毎年、中国各地で実施しています。
2026年5月15日(金)・16日(土)の両日、中国・黒龍江省ハルビン市にあるハルビン市第一医院(三級病院)において、黒龍江省内の地域医療の中核を担う二級病院の医師40名を対象に、手術デモンストレーション、技能実習、学術交流を組み合わせた腹腔鏡技術研修が実施されました。
5月15日には、腹腔鏡手術のデモンストレーションと実技トレーニングが行われました。12件の一般外科低侵襲手術のデモンストレーションと7件の手術ライブ中継を通じて、専門家チームが標準化された腹腔鏡操作手順が系統的に紹介しました。実技トレーニングでは、受講生たちがシミュレーションによる実習を行い、総括・討論セッションでは互いに所感を共有し、技術上の課題などについて活発な意見交換が行われました。一日を通して実践的かつ充実したプログラムが展開され、翌日の学術交流に向けた確かな基盤が築かれました。
5月16日は、ハルビン市第一医院一般外科第四科の斉明主任の司会のもと、学術交流が行われました。まず、本研修の実施責任者である李暁陽教授(第8期笹川生)が「減量・代謝外科の発展の歩み」と題した講演を行い、同分野の発展経緯と最新動向について紹介しました。続いて、10名の専門家が、副甲状腺機能亢進症に対する低侵襲外科、内環アプローチによる腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(TAPP法)、下肢動脈血栓に対する機械的血栓除去術、胆嚢結石と総胆管結石合併症例の治療戦略、胃癌リンパ節郭清における標準化と個別化の意思決定、甲状腺低侵襲治療、集束超音波アブレーション手術による乳腺腫瘍治療、膵体尾部病変に対する腹腔鏡治療、胃食道逆流症治療の最新動向などをテーマに、それぞれ講演を行いました。
最後に、李暁陽教授が本研修について総括を行いました。
本研修も、専門家たちは惜しみなく知識と経験を伝え、受講生たちは真摯かつ熱心に学び合い、積極的に現場での実践力向上に取り組み、笹川同学会が実施している二級病院の医療従事者を対象とした他の研修と同様に、「人材の共同育成、技術の相互交流」という笹川同学会の理念と使命を十分に体現するものとなりました。



