日中笹川医学奨学金制度<学位取得コース>研究者が京都大学で博士号取得!
2026/10/15

日中笹川医学奨学金制度第45期<学位取得コース>研究者の王檪憲さんが、2026年7月、京都大学において博士号(医科学)を取得しました。
王さんは、南京大学物理学院を卒業後、中国科学院生物物理研究所で修士号を取得しました。修士課程在学中、MRI技術やその応用分野について理解を深めるなかで、日本がMRI装置の普及や臨床応用において優位性を持っていることに気づき、また同時に、医療技術の発展や社会づくりにおける日本の経験も、中国の関連分野の発展にとって参考になると考え、日本への留学を志すようになりました。
留学先を検討するにあたり、超高磁場MRI装置を保有する日本国内の大学や研究機関を調査し、京都大学大学院医学研究科の脳機能総合研究センターを選びました。同センターは、日本で初めて3テスラ(3T)のMRI装置を導入した施設であり、現在は7テスラ(7T)の超高磁場MRI装置を保有しており、この装置は当時、日本国内に6台あった7T MRI装置6台のうち、患者のスキャンが可能な唯一の装置で、彼が研究を進めるうえで重要な基盤となりました。
花川隆教授から受け入れの内諾を得た後、京都大学の博士課程入学試験に合格し、2023年4月に正式に入学しました。在学中は、大石直也准教授や浦山慎一研究員をはじめ、多くの先生方から研究や実験について指導・支援を受けました。
日中笹川医学奨学金制度については、日本に留学する前に、同制度の先輩研究者から教えてもらったそうです。第6次制度となって最初の募集が開始されるとすぐに申請し、選考を経て、第45期<学位取得コース>研究者に選ばれました。
博士課程では、国際磁気共鳴医学会(ISMRM)や日本ヒト脳機能マッピング学会(JHBMI)など、国内外の学術会議に積極的に参加し、さまざまな研究分野の研究者と成果や知見を共有しました。
王さんの主な研究テーマである「標本の死後経過時間が定量的MRIの測定結果に及ぼす影響の解明」は、MRIと組織病理学との関連に着目した研究であり、今後、画像診断と病理学を組み合わせた研究への活用が期待されます。
博士課程修了後、王さんは中国に帰国し、医療機器メーカーである聯影医療科技有限公司(ユナイテッド・イメージング)に入社しました。今後もMRIに関する研究協力業務に携わり、日本で培った研究経験と専門知識を、磁気共鳴研究や産学連携に生かしていきたいとのことです。
王檪憲さん、博士学位の取得、誠におめでとうございます!
日本で培った知識や経験、国際交流の経験を今後の研究協力や産業分野での実践に生かし、日中両国の医学・医療技術分野における交流と協力のさらなる発展に貢献されることを期待しています。

